朝5時に起き、5:55のバスの迎えを待ちます、
似たようなツアーはたくさんあるようで、待っている時に他のツアーが迎えに来たり、私たちのツアーが迎えに来た後も待っている人はたくさんいました。
私たちのツアーは、イギリス人男性のJake(ジェイク)が迎えに来ました、
ジェイクと聞くと、島袋と連想してしまうのは私だけでしょうか?その人自身は知らないんですが、名前をやけに強烈に覚えてしまいました。
目の前のJakeは丈夫そうなベストとハーフパンツと靴のみという身軽な格好です。
Jake。NiceGuyです。 |
いくつかの宿にピックアップに行き、ツアーオフィスで説明を受けてから、いよいよスタートしました。
バスは20人乗り程度のもので、後ろに荷台を引っ張っています。
ここに夜寝る用のSwag(スワッグ)や食材やいろいろな道具が積んであります。
Swagはオーストラリアやニュージーランドでよく使われるキャンプ道具で、寝袋を覆うさらに大きな寝袋のようなものです。
普段は巻き込んで保管してあり、広げて使います。
マットレスのようなクッションがあり、この中に寝袋を入れることで、野外でも比較的快適に寝ることができます。
さて、バスに乗り込み出発したら、Jakeのハイテンションな説明が始まりました。
これがSwagです。荷台の上に積まれています。 |
アメリカ人と東洋人カップル(2人)
フランス人女性2人+2人
デンマーク人1人
オーストラリア人1人
ドイツ人姉妹2人+女性2人
国籍不明な白人女性1人
オーストラリア在住中国人男女2名
韓国人男性1名+1名
台湾人女性2名
私たち2人
の合計19名のツアー参加者です。
年齢がドイツ人姉妹が40代と私たちが30代、年齢不詳の白人さん以外は皆20代でした。
Jakeの説明は、もちろん英語が分かることが前提なので、ノーマルスピードの英語です。
妻はともかく私は、説明のうちいくつかを聞き取るのがやっと。
皆が笑ったり盛り上がっているところになかなかついていくことができません。
全員が自己紹介をしたんですが、妻が先にし、かなり話してくれたため、私の番では「その夫です」くらいで事足りてしまいました。
本当に英語力不足を痛感させられましたし、このツアーは幾度となく痛感しました。
それでもこちらが話すとゆっくりと聞き取りやすく話してくれたり、聞き取れないことを質問するとちゃんと分かりやすく説明してくれました。
やはり話が通じて、意思疎通ができると楽しいですね。
日本の漫画(Manga)やスタジオジブリの作品は世界共通に人気があり、序盤の会話では度々助けられました。
ドラゴンボールのカメハメ波やドドンパで、弱冠19歳のイケメン長身デンマーク人と盛り上がるとは思いませんでした(笑)
よく、英語ができなくても身振り手振りや勢いでいいという人もいます。
それも素敵なコミュニケーションだと思いますが、私はやはり会話が好きなんだと思います。
さて、会話がひと段落した出発から2時間後、
「ドーン」
という音がし、激しい振動と「ガガガガガ」という音がし、
車が止まるとゴムの焦げ臭い臭いが漂ってきました。。
そうです。タイヤのパンクです。
左の前輪がパンクしていました。
あとたった2Kmで休憩所に着くというところのようでした。
全員が車を降り、Jakeが急いで修理を始めます。
アメリカ人のClydeが車の下に入り器具を使って、左側の車輪を浮かせようとしています。
彼は自分一人でも修理ができるのか、率先して作業をしています。
JakeはJakeで、スペアタイヤを取り外そうと奮闘しています。
他の参加者は手伝いたいけど何をしていいか分からず見ている人と、ただ見ている人がいました。
これから嫌というほど味わいますが、オーストラリアはハエがものすごく多いんです。
もう、日本にいたら想像できないくらい多いです。体験してビックリしました。
顔のハエを追い払うしぐさが挨拶になるほどなんです。
それから口の中にハエが入らないようにオーストラリアの内陸部に住む人たちはモゴモゴと話すようになったとも言われています。
Jakeは指示は出さず、手伝いも依頼せず、黙々と作業を続け、時折、Clydeと話ながら進めていました。
機材が限られており、なかなか車体が上がらなかったり、車輪が外せなかったり、スペアタイヤが外せなかったりと、作業にはかなりの時間がかかりました。
途中、何人かで手伝えるところは手伝おうとしましたが、足手まといにだったかもしれません。
1時間ほど経ち、他のツアーのガイドが止まり、何とかスペアタイヤを外すことができました。
この人はそれだけ見届けると自分のツアーがあるので去っていきました。仕事人ですね。
結局、1時間半格闘し、無事にタイヤ交換がすることができました。
その後は無事に車は走り、車内で簡単な昼食を取り、本日のメインイベント地「Kings Canyon」に着きました。
ここで3時間のハイキングです。
3リットルの水が必要と案内を受けていましたがが、私たちはそれを勘違いして注意を受けました。
全行程で3リットルかと思って節約しながら使うものだと思っていたら、毎回のハイキングで3リットルが必要だったようです。
キャンプ地では飲み水がでる水道があり、無くなっても補充ができました。
しかもこちらのハイキングは日本でいうところのトレッキングで、かなりハードなものだったのと、乾燥した土地でとても暑いのでたくさんの水が必要でした。
途中でJakeが塩分やミネラルが入ったパワーエイドの粉末をペットボトルに入れてくれました。
多分かなり薄いけど、少しでもあった方がましですね。
自然のガイドはもちろん、水の大切さや休憩のとり方など、サバイブに必要なことをJakeが説明してくれていました。
キャニオン(Canyon)とゴージ(Gorge)の違いは知っていますか?
グーグルで調べてみてください(笑)
グランドキャニオンは本当はゴージらしいです。
3時間のハイキングはかなりタフなものでした。
ここは本当に日本と同じ地球なんだろうか。
そんなことを何度も思った3時間でした。
そしてまた車でかなり走ります。
給油所で休憩中に、ドイツ人の40代姉妹の一人が体調不良を訴え、二人とも大事を取ってリタイアしました。
日中に歩いたのが堪えたようです。
ハイキングは2ルートあり、比較的穏やかな方のコースを歩きましたが、日差しと熱にやられてしまったようでした。
残念ですが、お別れです。
またかなり走りました。
夕暮れが終わるころ、途中で道際に車を止め、枯れ枝を調達しました。
どこでその情報があるのかわかりませんが、比較的十分な量の木がありました。
暗くなってきたので各自ランプで照らしながら大きな枝を拾います。
ここでもJakeとClydeが荷台に木を括り付けてくれました。
21時頃にブッシュキャンプの場所に着きました。
真っ暗で星が綺麗に見えました。
バスのヘッドライトと、各自のライトが頼りです。
まず、木を降ろし、キャンプファイヤーの準備。
今回のキャンプファイヤーはレクレーション的なものではなく、明かりと暖と食材調理のための実用的なものでした。
まずはSwag(スワッグ)を火の周りに起き、椅子の代わりにします。
そしていよいよ夕食の準備開始です。
Jakeが荷台にある食材や調理器具を出し、数名に手伝いを依頼し、『ワイルド』に調理が始まります。
鍋にバターを手で塗りたくったり(手がきれいかどうかは推して知るべしっ)
肉や野菜、ビニール袋や他にもいろんなものを切ったり
目分量でハーブ入りパンを作ったり
茹で野菜が茹ですぎだったり
火はたき火だったり
とにかく暗くて、ライトを持つ人の配慮が重要だったり
勢いに任せっぱなしだったり
なんというかワイルドでした。
手伝わない人も半分くらいはいて、普通にSwagに座って話してました。自由です。
だいたい1時間~1時間半くらいに食事が出来上がり、食べ始めました。
もちろん林間学校のようにみんな一斉に食べ始めず、自分で盛り付け、話しながら食べています。
火を囲んでなので、人との間があり、全員と会話はできませんでした。
でも、なんで野外で食べるご飯って、こんなに美味しくて嬉しいんでしょうか。
食事がすんだら食器を洗ったんですが、これも『ワイルド』です。
2つの桶に水を入れ、片一方が洗う用、もう一方がすすぐ用です。
さささっと洗っている人もいて汚がれが落ちているんだかわかりません。
すすぎ水はどんどん洗剤の泡がたまっていきます。もちろん洗剤をきれいに落とせません。
布巾はどんどん水っぽくなり、拭ききることはできません。
でもそれでOKなんです。その食器をずっと使い続けます。
細かいことを気にしていたらここではやっていけません。
死ぬわけじゃありませんし(笑)
さて、片付けが終わったら、Swagを広げ、その中に寝袋を入れて、今夜の寝床が完成です。
空には雲が広がってきて、満天の星空とはいきませんでしたが、あんな綺麗な星空で寝たことなんて何年ぶりだったでしょうか。
少し夜風が寒かったし、寝袋は狭くて快適じゃなかったですが、とても自由な気持ちで寝ることができました。
good night |
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