2013年4月27日土曜日

61.4.27(土) オーストラリア12日目。パスポート事件。そして2か国目マレーシアへ


今日のマレーシアへのフライトは10:55。
3時間前から受付開始なので、それを目指して向かいます。目的はまだ1度も使っていない、プライオリティパスを使って、空港ラウンジに入ること。

早目に起床し、朝食を食べ、荷造りをして7:30のシャトルバスを外に出て待ちます。
パスポートケースを腹に巻こうとしたところで異変が。。。

パスポートケースのジッパーが空いている。


…パスポートが入っていない!!!

一気に血の気が引きました。
そしてちょうどバスが到着。とにかく乗ってからカバンの中を調べました。
…けど、やっぱり無いものは無い。

2人して可能性を探しました。
昨日のYHAのチェックイン時はパスポートの提示は求められず、YHAカードのみでした。
可能性が一番高いのは、その前にシドニーで泊まったエレファントBackpackerの受付。カバンの同じところにしまってあった餞別の日本円と米ドルがそのまま残っていたので、盗難ではなく、もらい忘れを信じました。
国際空港にバスが着き、すぐに妻が残してあったデータを元に電話をしたら、そのホテルにパスポートがあることが確認できました。

この時も小さなドラマが。
バスが着く時に、隣に座っていたおじさんから、「God bless you」と言ってもらいました。
普段なら決まり文句で、一応形式的に聞いて挨拶するという感じだったと思いますが、何故か今回はその言葉がスッと入ってきて、何かに守られている様な気がしました。事が済んでるから言えるのかもしれませんが。
そしてもう一つ。
電話をかける時に掛け方が分からず、近くにいた男性に声をかけたら丁寧に教えてくれ、電話代までくれたんです。
ホテルにはフリーコールがあったので電話代がかからないんですが、掛けるためには、後で戻ってくるんですが、はじめに50セントを入れる必要がありました。
私たちは昨日、お金を綺麗さっぱり使い切ってしまったので小銭すら1セントも残っていませんでした。
クレジットカードでも電話ができたので、はじめはそれを使おうと思っていたんですが、何故かできず、おじさんが国際電話しかクレジットカードは使えないからテレホンカードを買うしかないよと教えてくれてやっと分かりました。
フリーコールのために数ドルするカードを買うのももったいなく困っていると、おじさんが50セントをくれました。無事電話を終了してお金が帰ってきた時にもまだいたので返すことができましたが、とっても助かりました。
この電話の一件は全て妻がやってくれました。大感謝です。困った時はお互いに助け合える、2人旅って良いなと改めて思いました。旅じゃなくても、夫婦ならこの先ずっとそうですよね。

さて、無事に確認できたらあとはダッシュで取りに行くのみです。
昨日学んだ往復切符(片道分が半額!)を買い、急いでホテルへ向かいます。St.James駅には一昨日の陽気なお兄さんの姿は見えませんでした。走れるところは基本ダッシュです。妻が1人で荷物番をして待ってくれているので、階段も登りも下りも駆け抜けました。といっても遅いんですが…。
無事に、あっさりとホテルで受け取り、またダッシュで空港まで戻りました。

パスポート。海外でこれだけは無くしちゃいけない!
電車のチケット

第1カ国目のオーストラリアでは色んな出来事があり、色んな事を学びました。
・飛行機の受付やゲートの時間には余裕を持つ。
・英語力はやっぱり必要。
・情報は必要。そのためにもネット環境はすごく大事。
・金銭感覚は重要。(よーく考えよう、お金は大事だよー)
・夫婦のコミュニケーションはとってもとっても必要。話せないことや言葉にできないこともあるけど、できる限り思いやることが最低限不可欠。明るい老後のためにも(笑)
・1日1回は貴重品のチェックをする。(本日最大の教訓!)




さて、世界一周スタートから13日目になりました。
あっという間でした。
毎日学びがあり、発見があります。
感慨にふけりながら、出国手続きを無事に済ませて、1時間遅くなりましたが、空港ラウンジを使うべく向かいました。

シドニー国際空港にはQantas航空とそれ以外の航空会社ラウンジの2カ所に分かれていました。
まず第一番目のラウンジに行くと「ここでは使えません」
気を取り直してその隣のラウンジに行っても同じ。
シドニー国際空港にはフリーWi-Fiが一応あったので何とか電波を広い、遅い回線で調べてみると、国内線ではプライオリティパスを使えるラウンジがあるけど、シドニー国際空港では無いとのこと。


ガーン (+_+;)

次回のフライト、マレーシアからフィリピンのマニラへ行く時は、クアラルンプールのLCCT(ローコストキャリアターミナル)空港でも使えることが調べられたので、それに期待です。



こんかいはAirasiaに乗り、一路マレーシアへ。

マレーシアは日本よりもオーストラリアに近いと思っていましたが、成田・ダーウィンと同じくらいの時間、飛行機に乗っていました。

飛行機から出ると、ムワっとマレーシアの暑さと湿気に包まれました。
湿気にはこれから苦しめられますが、最初だけは異国へ来たことを何よりもわかりやすく実感させてくれるものですね。

一応今回は1泊目の宿だけは予約をしておきました。
入国カードに書きやすいのと、 マレーシアへ着くのが夕方だったからです。
ネットで調べて安宿を探しました。
そこではクレジットカードが使えず、またそこへ行くため、まずはお金を下ろさないといけません。

私たちは現金はなるべく多く持ち歩かず、色々と調べて考えた末、クレジットカードのキャッシングを中心に利用することにしています。
月毎の決済だと国際キャッシュカードや現地での両替よりもずっとお得にできるようです。
でも、前回オーストラリアで下ろした時は、英語表記はもちろん、日本でも使ったことのないキャッシングというやり方に対してとても戸惑いました。
今回のマレーシアでは前回の経験があったので比較的スムーズでした。
何事も経験ですね。

空港からクアラルンプールの街中へはAirasiaが運営するSkybusに乗りました。
航空券の手続きをした時に申し込むとデスカウントされるということで申し込みました。
ですが、航空券のようにPDFで書類が送られてくるわけでもなく。
オーストラリアでチェックインした時にカウンターで聞くと、現地に着いたらそこのスタッフに聞いてと言われ、ATMの次はAirasiaのオフィス探しです。
ここは人に聞いて比較的スムーズに見つかり、スタッフが航空券に何やらメモして「これでOK」と乗るバスを教えてくれました。
ホントにこんなんで良いの?と思いましたが、良いもんなんですね・。

無事にバスに乗り込み、バスが走り出すと、窓の外には熱帯らしい植物が生い茂っていて、ますますマレーシアに来たことを実感させてくれます。

しかし、走っていると、自分の思い込みとは全く違った景色が広がっていることに気が付きました。

日本みたいに走っている車の量。高級車の多さ。住宅街の密集度合いや街の整備のされ方。高層ビルの多さやライトアップのきらびやかさ。
ボーッとしてると日本にいるような錯覚を覚えそうでした。
同乗している(おそらく)マレーシア人の変わった大イビキや、東南アジア独特の香草のような匂いにマレーシアを感じながら、マレーシアの経済成長の勢いに、自分の思い込みを恥じました。

1時間弱でKLsentralという場所に着いた頃にはすっかり暗くなっていました。
ここがどこなのかもネットに繋がっていないと全くわかりません。
不安が募るままバスを降りると「タクシー、タクシー」とタクシーの客引きが。
おそらく宿までは近いはずなんですが、タクシーの相場も何も分からず、とりあえず目的地を言うと「20MYR(リンギット。1MYR=32円くらい)」と。
だいたいこういうのは相場の何倍も吹っかけられてるんですよね。
歩いたらどのくらいかかるのかを聞いて、さっさとその場を離れました。

他の乗客が向かう流れに従い私達も歩き、ある家族連れを見つけました。
困ったときは家族を連れたお父さんかお母さんに聞くと良いです。
想像してみてください。
自分が子どもの時に、困った人に自分の親が親切に対応し、感謝されるのを見たらすごく誇らしく思いませんか?
親としてもそういう姿を見せられて誇らしいと思います。
私が親になったらぜひそういうシチュエーションに出会いたいです(笑)
何はともあれ、急いでいる親子でなければ、親御さんは真摯に対応してくれる場合が多いです。
今回もそうで、本当に助かりました。

今回降ろされたKLsentrlという場所は電車のターミナル駅になっているようで、すぐに電車が見つかりました。
そして最寄り駅まではナント一人1MYR!
タクシーに乗らなくてよかった!

この電車の自動券売機のシステムも面白かったです。
プラスチック製のメダルにデータを入れるみたいで、ICチップのようでした。

そして改札を出るときに回収されました。
電車は非常に快適です。外装や内装のレベルは日本とほとんど変わりません。

駅につくと、またここからどうやっていいか悩みます。
自分の持っているNexus7というタブレットに入れたオフラインマップと位置情報を取得するGPSを頼りに宿を探します。
この時小雨が降ってきました。
また、どうやら予約したホームページから送られた宿の位置が微妙に間違っていたようで、何人かに聞いてようやくたどり着きました。

オーストラリアのYHAに比べたら数段ランクは落ちますが、それでも部屋に入り、落ち着くことができたら上等です。
妻は疲労困憊で、少し放心状態でした。
今日は昼食を食べそびれているので、それも堪えているようだったので、一息ついてからご飯を食べに。
宿を探す途中でたくさんの屋台を見ていたんですが、さらに近い場所にお店があったのでとりあえずそこへ。
これが当たりで、すっごく美味かったです。
この頃には妻も少し回復して来ました。

異国へ行くと、全てのことが新しすぎて、右も左も分からないとは正しくこのことですね。
ふー。書き出すと止まらないくらい、本当にいろんなことがあった一日でした。
長い一日、お疲れ様でした!



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