今日から丸1日かけて首都ビエンチャンへ移動します。
船着き場へ11時集合だったので朝はのんびりでした。
昨日の見送りの時も10分くらいしか遅れなかったので(遅れるのが前提…)、少し早めに着いて待っていました。
そして時間になると、スタッフらしき人たちがどこからともなく表れ、チケットを確認し、次々と乗客が船に乗り込んで行きました。
あれ、スタッフって言っても街中の旅行代理店の人たちだ。
小さい島の狭いエリアなので、これも仕事の一つようです。
私たちもチケットを見せて船に乗り込もうとしたら…
「これは誰から買ったんだ?」
え…?!
買った場所を説明しても、
「名前が書いていないからこのチケットは使えない」
え…???
今日の乗客の名簿があるらしく、それに私たちの名前が無いようです。
?????
昨日見送りした私と同名の旅人達は同じお店でチケットを購入し、普通に乗って行きました。
なんで???
スタッフとやり取りしても全然らちがあきません。
ちょうど宿から移動する時に代理店に人がいたのでそこへ行って確認するハメに。
妻に荷物を見てもらって、私だけダッシュでそのお店へ。
そして店に着き、状況を説明すると、その店員は
「昨日は店は休みだった。そのチケットを売った人は知らない」
「この店は私一人だけで、他のスタッフは誰もいない」
?!?!?!
… ダマされたーーーー?!?!?
ラオスは交通費が意外と高く、今回の旅費(シーパンドンからビエンチャン)も二人で450,000LAK(約5,800円)ほど。
もう一度買い直せと言われても、すぐに、「はい分かりました」とはなかなか言えません。
でもチケットは確実にここの店で、ここ店の用紙を使って書かれたものです。
この島の代理店は全て露店でドアがありません。
店は人がいなければ誰でも入れます。
でも、この代理店の人が用紙を置きっぱなしにしているって、会社の責任もあるんじゃないの!?
それを伝えても、
「私は知らない。分からない。」
全くどうにもなりません。
昨日売りつけた相手を思い出してはらわたが煮えくり返ります。
顔は現地人ぽかったですが、もしかしたら島外の人が入ってきて、観光客からお金だけ巻き上げてまた島外へ戻ったという可能性もあります。
妻が船着き場で待っているので、とにかく説明だけしようと引き返しました。
急いで歩いていると、あるゲストハウスの1階でで売りつけた人と似たような人が!
すぐに方向転換し受付の横を通り、2階へ上がったその人を追いかけます。
部屋が改修中らしく、その人はスタッフのような。
遠くで見ても、昨日の人ではありませんでした。
階段を下り、狼狽する受付のおばちゃんに状況と人違いだった旨を説明したところ、
その人と話をしていた現地のおじさんが、チケットを見せろと言ってきました。
この人もこの島内でお店か何かをやっていた人だったかも。
「これはどこで買ったんだ?誰から買ったんだ?」
今までチケットを買う時にお店側の人の個人名を聞いたことなんてありません。
ラオスではそれが普通なのか!?
「すぐそこの店だよ。誰からなんて分からない。店のスタッフだと思っていた。騙されたようだ。」
とだけ伝え、とにかく妻のところへと戻りました。
船着き場に戻った時には、他の人たちはすでに出発してしまっていました。
不安そうな妻に状況を説明すると、
「昨日の人らしき人が、さっきそこにいた。向こうへ行った」
!!!
向こう側には立派なゲストハウスといくつかのバンガローくらいしかありませんでした。
すぐにまた走り、目を皿のようにして探しました。
そして、ある1つのバンガローから何やら物音が聞こえ、除いてみると、改修作業らしいことをしている[その男]がいました。
すぐに[その男]の腕を捕まえ、問い詰めました。
外に連れ出し、船着き場まで引っ張って行きました。
[その男]はへらへらと笑っています。
ちょうど船着き場近くで、チケットを購入した店の[店主]が歩いていました。
それを見た[その男]は[店主]と何やら話をし、へらへらした笑い顔のまま、
「俺は彼と友達だ。お前たちはこれから行ける」
!!!
[店主]も、今からすぐに行けるから行け、と言ってきます。
グルだったのか、単純に連絡をし忘れていたのかは分かりません。
もうすでに出発から30分近くたっているので、対岸から出発するというバンが待っているかも分かりません。
親元の会社に連絡が行っておらず、名簿に名前がないということは、これからの移動手段に私たちが登録されていないということです。
それが、先ほどのやり取りだけで手配されるわけがありません。
親元の会社に連絡し、席を確保するよう依頼しました。
[その男]は身長が高く、180cm近くあります。私も180cmくらい。
少林寺拳法を習っていたときに身に着けた手首の急所をさりげなく攻めながら、[その男]をずっと捕まえたままです。
電話をしたのは船着き場にいた別のスタッフ。
[その男]と友人のはずの[店主]は何もしません。
こいつらみんなグルなのか、そいうシステムなのか分かりません。
こちらが質問しても、曖昧に答えるだけ。
どこで車は待っているんだと聞くと、電話した人が、
「私が向こう岸まで付いていくから大丈夫だ」
と言っていたのに、いざ船に乗ろうとした時には、
「もう電話で確認できたから大丈夫だ」
こう言ってきたときには、また船から降りて問い詰めてやろうかと思いましたが、もう関わるのも嫌になっていたし、
バンが無ければ、またこの島に戻ってこようと考え、乗ることにしました。
結局チケットには誰の名前も書かないままでした。
船に乗った私たちを見続ける彼ら。いったい何を考えているんだろう… |
私と妻と、船頭しか乗っていない船は、すぐに対岸まで着きました。
船頭に待っていてくれと言い、荷物を下ろしている間、船頭はさっさと船を出して行ってしまいました。
段々、こういう対応にも慣れてくるのが嫌ですね。
どこにバンがあるのか分からず、カンボジアから来た時に寄った旅行代理店(ドア付)へ行くと、近くに数台バンが停まっていました。
店主と話をすると、こういうことがたまにあるようです。
島の人から連絡があったかを聞いても、無かったようなことを言っていましたが、
「No Pay」でビエンチャンへ行けるとのこと。
電話、ありましたね。確実に。
「(中継地点の)パクセーでバス会社のオフィスに寄るからそこで正規のチケットと換えてもらってくれ」
とのこと。
…ここじゃないんですね。
不安が残る私たちは店と店主の名前を書いてもらい、店と店主の写真を撮りました。
とりあえず、パクセーに向けてバンで移動です。
荷物はこんな感じで上に括り付けられています。
デコボコ道を走りながらも、3時間後にパクセーのバス会社のオフィスに着きました。
バス会社は『 CHAPASAK CO.,LTD 』
とりあえず無事にチケットをゲット!
今夜出発のパクセーからビエンチャンへの寝台バスは予約できているとのことでした。
その後、小さなバスターミナルで下され、バンはどこかへ。
寝台バスの出発へは5時間も間があります。
ターミナルにあるバス会社のオフィス前に、一緒に降りた人とまとめて荷物を置かせてもらいました。
パクセーも南部の中核都市なので見どころはあるんですが、出発前の騒動と、バンでの移動で疲れていたので、この時間はご飯休憩にしました。
Free Wi-Fiのある『 Xuanmai 』というレストランへ。
ここで4時間近くも過ごしましたが、全然OKでした。
少し早めにバスターミナルへ戻ると、すでに2階建て寝台バスが4台停まっています。
私たちのバスは他の3台に比べて一回り小さなバスでした。
これが今回のバス! |
バンコクで再開したCNE1仲間の
「同じ運賃を払っても、良いバスに乗れたり、小さいバスに当たったりする。運しかない。」
という話を思い出しました。
運が悪かった!
近くの売店で非常食のお菓子と水を買って、バスの中へ入ってみると…、せ、狭い。
天井はもちろん低く、幅は足を曲げてやっと寝られました。
私たちは夫婦だから良いですが、体格のいい欧米人の男性が2人で並ぶとギュウギュウ詰めです。
乗り合いバスと違い、今回は席の指定がちゃんとありました。
(今までのバスは座席指定があっても、結局は自由席になっていました。プーケット-バンコク以外!)
私たちの予約が結局最後になったからなのかよく分からないですが、番号が一番後で、2階の一番後ろでした。
ここの私たちの席の頭部分には何やら箱が備え付けてあり、更に狭くなっていました。
ちなみに後日再開した同じルートを移動した旅人によると、私と同じくらいの身長でしたが、足を伸ばせたそうです。
運なんですかね。
仕方がないっ!
後は12時間ほど寝台バスでの移動。
途中、食事休憩があるか聞いた時に、夜中にあると言っていたにも関わらず、そんなものは全くありませんでした。
出会うラオス人の適当率が半端じゃないです
とにかく何でも「Yes」と答えたり、相手が言ったことを問い直すと「I don't know」の一点張り。さらに聞いても途中でどっかへ行ってしまったり。
この後も、そんな対応が多く、正直、辟易しました。
こんなことも思い返せば旅の思い出になっちゃうんですよね。
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」
昔の人は上手いこと言うよなぁ
って、そう思ってないとやってられんっ。
これも考え方の一つですよね(^-^)b
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