インドの鉄道は難しい。
電光掲示板にプラットフォームの番号が書かれていても、数分前に変更され、別のプラットフォームに着くことも珍しくありません。
一度、そんなことを知らない私たちは、早めに着いて座席を探しても全然見つけられず、危うく乗り過ごしそうになりました。
駅員はほとんどおらず、プラットフォームも多く、車両が多くて長く、英語を話せる人もほとんどいない。
インドで鉄道をそういうことを覚悟しておいてから利用した方が良いです。
さらに現地の旅行代理店などでチケットを手配する時は、手数料や偽のチケットなど、その他もろもろのことにも当然気をつけなければいけません。
これがキップです。結構大きい |
次の目的地は「バラナシ(ワーラーナシー)」
駅にオレンジの服を着た人がたくさんいて、何かと思っていたんですが、8月の頭からヒンドゥ教のお祭りがあって、たくさんのインド人がガンジス川を目指すと後で教えてもらいました。
お祭りの期間、ヒンドゥ教徒は自由席の鉄道が無料らしいです。
ただでさえ人でごった返す車内は、更に乗車率が上がって大変でした。
今回26日のガヤーからバラナシへの移動はちょうどいい時間帯が無かったため、バラナシに近い「ムガルサライ」という駅まで鉄道、それ以降はトゥクトゥクで移動しました。
鉄道:ガヤー-ムガルサライ 2等 一人165 INR(1INR≒1.68円)。
トゥクトゥク:ムガルサライ-バラナシ 200 INR
ムガルサライに着いたのが17時過ぎで、トゥクトゥクと交渉したり、そこから1時間くらいかかったりしたので、バラナシに着いた時にはすっかり日が暮れていました。
前回、バラナシに来たのはもう11年前。
断片的にしか覚えていません。
お祭りがあるせいか、ものすごい人でごった返していました。
宿や物売りの客引きも引っ切り無しに声を掛けてきます。
宿の客引きはとにかくしつこいし、勝手を知っているため、先回りされて面倒でした。
そんな中、オフライオン地図アプリとガイドブックとを頼りに1件の宿に着きました。
利用者の情報ノートにたくさんの感想が書いてあり、良さそうだったのと疲れていたのとで即決。
『 Friend's Guest House 』
400 INR
ダブル。ホットシャワー(お湯利用の15分前にフロントに連絡)。Wi-Fi有り(遅い)。
今回はバラナシらしいところに泊まれました。
細い路地。
沢山のお店、物乞い、牛、犬、臭い、ゴミ、ゴミ、喧噪、人人人人・・・・
ガンジス川の沐浴は今回見送りました。
前回は泳ぎこそしなかったけれど川の中に入りました。
でも、ガンジス川に入って体調を崩している人は大勢います。
一人旅ではない今回は、妻に迷惑を掛けるわけにはいかないし、一度体験しているので。
でもガートには何度も行きました。
「ガート」とは川岸に設置された広い階段上のちょっとした広場のようなもので。市民や巡礼者の沐浴の場であったり、洗濯場のほか、日常生活の場所でもあります。
宿から近かった有名なダシャーシュヴァメーダ・ガートや火葬場でもあるマニカルニカー・ガートなど。
ガート自体が観光地でもあるので、観光者をターゲットにした犯罪まがいのことも起きています。
死者が火葬されるマニカルニカーは特に有名でそれゆえ事件も多いので、行かれる人はよく注意してください。
老人と少女 |
昼間っからカードゲームに興じる男たち |
ちょうどお祭りと重なっていたため、本当にたくさんのヒンドゥ教徒が沐浴に来ていました。
バラナシの黄金寺院のご神体にガンジス川の水をかけるとご利益があるということで、瓶に水を入れに来る人もたくさんいて、また黄金寺院に入るための長蛇の列がメインの通りまでできていました。
またガートでは朝夕に祈りの儀式「プージャー」というものがやっています。
「プージャー」は、サンスクリット語で「供養」という意味があるらしく、ヒンドゥ教の神にささげられる祈りの踊りのようなものでした。
これも黒山の人だかり。
これが毎日あるなんて、さすがバラナシ。
29日には、これまた以前訪れたことのあるサールナートに行ってきました。
お祭りの影響で宿周辺では交通規制がされていて、トゥクトゥクを捕まえるのに苦労しましたし、料金も通常よりも高くなってしまいました。
(トゥクトゥク サールナート往復で600INR。通常400~500くらいだと思います)
ここではトゥーパが有名です。
トゥーパとは塔という意味で、ダメークストゥーパというブッダの骨が納められているモニュメントパークがあります。
ここの入場料は一人100INR。ちなみにインド人は5INRです。
今回の私のメインはここではなく、サールナートの日本寺『日月山法輪寺』です。
以前はインドのバラナシからネパールへ移動し、ネパールから戻ってきた時にここに立ち寄りました。
その時の和尚さんとの出会いが衝撃的で、たくさん話したわけではないんですが、ずっと心に残っていました。
17時からの勤行に間に合うように行きました。
もう10年以上も経っていたので当時の和尚さんはいないようでしたが、昔を思い出せた良い時間でした。
そして勤行後に住職と話をすると、
私が以前お逢いした和尚さんは、ここにずっといた方ではなく一時的な方だった。
ずっといた方は私が訪れた前後に無くなっていた。(お逢いした方はその当時に臨時で来られていたかも?)
住職は生粋のインド人で、子どものころからお寺で暮らしていたので日本語が堪能。
しばらく日本人の住職は来られてなく、そういう時はこの方が勤行をする。
住職は見た目が日本人そっくりで、私たちは全く勘違いしていました。
住職も素敵な方だったし、何にしても思い出の場所に再訪できてすごく嬉しかったです。
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