2013年7月18日木曜日

123.(9.1更新) インド初日。2度目のインド亜大陸上陸。初めてのコルカタ


いよいよ着いてしまいました、インド亜大陸
亜大陸と呼ばれるくらい国土が大きい国です。

インドへ来る前は、南インドも行ってみたいと思っていました。
でも滞在は3週間ほど。
ガンジス川で有名なバラナシやタージマハルのあるアーグラなど定番の観光地も行ってみたかったので、今回南側は泣く泣く諦めました。

そして言わずと知れた人口大国。
良い人もたくさんいるはずなんですが、観光地ではやっぱり悪い噂をいっぱい聞きます。
13億人もいるから、そのうちの数%のインド人が観光客を狙っただけで、数千、数万の人になります。

私は大学4年生の夏、インドへ初めて来ました。
その時はバックパックを背負って1人で旅しました。
その当時は洪水が酷く、直前まで政府の渡航禁止令が出ていて、旅行中ほとんど日本人には会いませんでした。
日本人をカモにしていたインド人達に血眼になって声を掛けられ、いきなりインドの洗礼を受けました。
今になってはそれも(イイ)思い出です。
インドとネパールを合計3週間旅して、お腹は壊さなかったんですが、日本に帰国して気が緩んだのか、帰国後にお腹を下しました。(1日で治りました)

インドは呼ばれる人と呼ばれない人がいると言われますが、興味のある方は、一度行ってみた方が良いと思います。
日本にいたら想像もつかないことが日常にありふれています。


妻は今回インドは初めてで、かなり緊張気味です。
でもそれくらいでいいと思います。


コルカタの空港に無事飛行機が到着してからベルト装着マークが消える前からどんどん行動をし始めるインド人たち。
荷物受取所でも口論が始まりったり。
いきなりインドを感じさせてくれます。


コルカタはまだ朝の2時台。
深夜の移動は危険なので空港で朝を待ちます。
ちょうど場所を探している時に、出発ロビーで出会った日本人のA君と再会しました。
彼は4泊だけで手荷物のみだったので、荷物受取所には行く必要がありませんでした。
今夜の宿を取っているとのことでしたが、やはり深夜の移動が心配だったため空港で待機していたようです。
すでにプリペイドタクシーの券を購入していて、朝を待って一緒に移動しようと誘われました。
一緒に椅子を移動させて簡易ベッドを作り、数時間仮眠を取りました。
空港の中はとにかく寒い。冷房利き過ぎです。

5時を過ぎて明るくなったので移動開始。
タクシーはみんなレトロでかわいかったです。


サダルストリートという安宿が集まる有名な通りでタクシーを降り、A君は予約してある宿へ向かいます。
私たちはガイドブック片手に安宿を探します。
でも、まだ朝の6時。
開いてない宿もあります。

しかも朝からインド人は活動しています。
どこからともなく客引きのインド人が現れ、勝手に話しかけ、勝手に私たちが行こうとする宿へ先に行き、さも自分が連れてきたんだという感じ。


私たちが持っているガイドブックの情報は少し古いので、宿で確認するとどれも高くなっています。
しかも安いところは窓も無く、南京虫が心配…。

こういう時は足を使って探すしかありません。

『 GULSHAN COTTAGE 』
  800INR( 1INR≒1.68円。2013/7/18)
 ダブル。エアコン(温度設定できず)。Wi-Fi無し。
 水シャワ―(お湯シャワーと言われたが出ず。クレームを言うと元々ないと言われました)
 窓無し(窓有の部屋もあり)。狭い(広い部屋もあり)。
  ※ お勧めできません!

仮眠を取ろうとしたんですが、そこで虫を発見!
フロントスタッフに聞くと南京虫では無いとのこと。
でもつぶすと沢山の血が…。

ひどくはありませんでしたが、妻が刺されていたようです。
確かに聞いていたような南京虫の刺され方とは違っていましたが、他にも虫がいそうです。
…しまったな。

南京虫は電気を消すと動き出すとのことで、電気をつけて寝ました。

でも南京虫を警戒し過ぎてあまり寝られず…。

しかもエアコンの温度設定ができず、つけると激寒。ファンもあるんですが最弱の設定でも強すぎ。
他の宿を探す気力が無かったのでそのまま滞在しましたが、酷い宿でした。



日中、次の目的地ガヤー(ブッダガヤー)へ移動するため、電車チケットを確認しに旅行代理店へ。

インドはイギリス植民地時代に鉄道網が整備されたためと、国土がとにかく広いので、長距離移動は鉄道が主な交通手段です。
旅行代理店によって請求される料金がかなり違うので代理店めぐり。
ちょうどその時に、日本人のグループと出会い、話をするとマザーハウスでのボランティアをしている方たちでした。
しかも数週間単位の比較的長期のボランティア。
その中の一人Mさんに、明朝マザーハウスへ連れて行ってもらえることになりました。

そして、その人たちが購入していた服屋の店主が信頼できるインド人らしく、電車チケットを扱う代理店を紹介してもらいました。

確かにさっきまで行った他の代理店よりも安い。
ちょうどいい日程のチケットが4日後しかなかったので、これもマザーハウスへ行けと言うことかと思い、そこで購入しました。

7/22(月) コルカタ→ガヤーの鉄道チケット 780INR

今チケットを手配するからまた夕方に来てくれと言われ、受取ったチケットには 520INRと表示してありました。
手数料で260INR。
正規料金で3人分払ってしまったんです。
支払ってしまったものはしょうがない。これがインドだなと割り切るしかないですね。

この時は怒りが湧いてきましたが、日本と違って、代理店のスタッフかその関係者が駅までチケットを買いに行くようなんです。
だから手数料には交通費や手間賃が入っていて、一人あたり、だいたい100INR以上は請求されるんだとか。
ちなみにインターネットで手続きするeチケットも扱っているところもありましたが、これも一人100INRほど請求されました

安く済ませるなら自分で駅に行って購入するのが一番ですが、交通費や労力などを考えると旅行代理店に頼んでしまう方が良いときもありますね。


さて、話は旅行代理店でチケットを探してもらった時に遡って…、

ちょうど私が店主と話していた時、妻がインド人に話しかけられていました。
妻はインド人をかなり警戒していたんですが、この時は勘が働いたのか、チケットを予約した後に、そのインド人B氏についていきました。

彼には日本に20年ほど滞在していた叔父がいて、しかも叔父の奥さんは日本人でぜひ紹介したいとのことでした。
ちなみにこのB氏、日本語はほとんど話せません。
日本語で話しかけてくるインド人はかなり怪しいと聞いていたので、話せなかったのが逆に信頼させたのかもしれません。

全てのインド人と関わらないのもつまらないので、私も付いて行くのもいいかなと思いました。
B氏


案の定、というか、お店に案内されました。
『 COTTAGE CRAFT 』ShopNo53

・・・やっぱり普通の家という訳じゃないんですね。

「何か買え」って言ってくるのかなと少し警戒。

お店に入っても商品の話はほとんどせず、雑談をしているうちに、他のスタッフに依頼しチャイ(日本でいうところの甘いミルクティー)が出されました。
インドではこれが普通だから、と。

確かに、10年前に来た時も、お店ではチャイが無料で出されたりしました。
でも、チャイに睡眠薬を入れる事件も起きています。

ちょうどこの時はラマダンの最中で、イスラム教徒のB氏は日没前は何も口に入れられません。
私たちだけ飲ませられるチャンスです。

チャイを飲みたいけど少し心配している妻。
私が飲んで眠ってしまったら、女性の妻はどうすることもできません。
とりあえず私は飲まずにおくことにしました。

だいぶ時間が経っても、何ともなかったので睡眠薬は入っていないようです。
私の半分を妻に分け、私も少し飲みました。

少し警戒しすぎかもしれませんが、声を掛けられて付いてきてしまったので、インドではこのくらいでちょうどいいような気がします。

1時間以上経ってから、日本に住んでいたという叔父KAN(カンと名乗っていました)氏がやってきました。
ビックリするくらい流暢な日本語を話していました。

日本で滞在していた話、自分のビジネスの話、日本人が滞在しやすい銭湯付のホテルを造りたくて政府に申請している話、インドでお勧めの旅行の話、
…などなど色んな話をしました。

また今滞在している宿のことを話すと、
「友人が経営している500INR程度で泊まれる宿を明日の午前中に紹介しようか」と言ってくれました。
とりあえず今の宿は移動したかったので、Mさんには妻が手紙を書き、明日の件をKAN氏にお願いすることに。
その時に、もし必要だったらインドのツアーを手配できる友人も紹介できるとのこと。

結局このお店には3時間以上滞在したのかな。
夕食もビリヤニを買って来てもらってここで食べました。(もちろんお金は払いました)
シンプルなビリヤニ。中身はご想像におまかせ。


ここには書ききれないくらい、インド初日はディープな出来事が起きました。
さすがインド。
詳細に書きたいけど文才が足りません。

初めて来たコルカタは、特にサダルストリートの辺りは、あまり近代化されていなくて、インドに入るにはちょうどいいのかもしれません。
南京虫さえいなければ…

さて、明日はどうなることやら。

限りなく人の多い喧噪の街コルカタ。

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