今日は朝からカンボジアへ移動開始です。
カンボジアはビザが必要な国なんですが、色々調べた結果、国境で取ることにしました。
移動のチケットは昨日、宿のすぐ近くの旅行代理店(NUMBER ONE Restaurantの左隣)で手配しました。
タイ側はミニバン、国境を越えてバスへ乗り換えます。
プロモーション価格 220B(1B 約3.1円)という低価格につられました。
国境を超えるのにもかかわらず、プーケット‐バンコクの移動よりも3分の1くらいに安い!
ボロボロの車で来るのかと心配しましたが、ちゃんとしたミニバンでした。
人と荷物でいっぱいで、私たちは助手席に座りました。
出発の時、昨日会った語学留学のCNE1仲間が起きて見送りに来てくれました!
また世界のどこかで再開しよう(^-^)/
ここのレストランで何やら手続きをするようです。
まずは国境でのやり取りの前に腹ごしらえ。
カオサンの2倍近くとかなり高めな金額設定でしたが、腹が減っては戦はできぬと腹ごしらえをすることに。
だいたいバス会社とレストランは提携していて、バス会社にマージンが入ります。
(休憩地のレストランも同じようなシステムです)
中年男性スタッフが笑顔と日本語で話しかけてきて、これを書いてと入国の書類が渡されました。
そしていろいろと説明を始めます。
やれ、「写真が必要だ」とか、「ここで手続きしたら10分でできる」とか。
扇風機の奥の人もスタッフ。私たちの対応をした人は私たちのすぐ隣に来ていました |
私たちは国境でビザ申請をするつもりだったのでそのことを伝ましたが、聞く耳を持ちません。
他の旅行者に聞くと、すでにビザを取得している人か、ここで取得する人ばかり。
私たち以外に国境で取得しようとする人はいませんでした。
金額を聞いてみると1,200B(約3,770円)。
正規の金額は20ドル。倍近く請求されました。
だんだん腹が立ってきて、強い口調で「ここでは手続きしない」と言うと相手の表情が一変。
怒りの表情で、
「お前らは嫌な日本人だ。ここで手続きしたら国境では10分で済むのに。自分でしたら3時間は並ぶぞ。なんでここでしないんだ!」
と、まくし立ててきました。
「高すぎる。待つのは構わないから国境で自分たちで手続きする。」
と伝えると、
「この部屋の奥に私たちのボスがいるから話してこい。お前たちは私たちの車を使ったから話す義務がある。」
とのこと。
その部屋で大男数名に囲まれる(インドでかつて経験済)ということは無いと思うし、行っても良かったんですが、
あえて危ない可能性の方に行くこともないし、理不尽な話に何故付き合わなければいけないのかが腑に落ちなかったので、
「話す必要があるなら、ボスがこっちに来ればいいじゃないか。私たちは正規のお金を払っているんだから」
と伝えました。
どちらも英語は片言なので、「お前らは理解してない」とか言われながらも、そのやり取りを何度かすると、
「それなら勝手にしろ!どうなっても知らないぞ!」
と脅し文句と共に、乱暴に私たちの書きかけの書類を持ってどこかへ行ってしまいました。
しばらくするとレストランの横に乗ってきたようなバンが1台停まり、他のスタッフが「お前たちはこれに乗れ」と言ってきました。
私たち以外には呼ばれた人はいません。
どこか別の場所へ連れて行かれてしまうパターンも想像しましたが、他に選択肢はありません。
「国境に行くのか」と聞くと「Yes」とだけ。
しぶしぶ乗り込むと、ボスらしき中年女性がしかめっ面でやってきて、
「これが最後のチャンスだけど、ここで手続きしないなら、自分達で勝手にしなさい。あんたたちがどうなっても私たちは知らないから。」
と捨て台詞と共に、ドアを閉めました。
選択の時間すら与えてもらえなかったけど、ここで手続きする気は全くなかったので、今後の心配だけをしていました。
国境の越境は、情報も少ないし、グレーゾーンが多いから悪徳業者がすごく多いんです。
これを乗り越えるのも旅の醍醐味。
妻もいて少し不謹慎かもしれませんが、「大学4年で行ったインドでの経験が活きるなぁ」と少しだけワクワクしてました。
まだ昼間だったのもありますし、この会社が駄目でも他の会社で交渉すれば多分乗り切れたとも思います。
さて、話は戻って…
2人だけでバンに乗せられ、国境へ連れて行ってもらえると思いきや、門に「○○ of Cambodia」と書かれた立派な建物に連れてこられました。
カンボジアの大使館なのか聞いたら、違うとのこと。
ここで何をするのかを聞いても、運転手は何も答えません。たぶん英語はほとんどできない人でした。
国境へ行きたいと伝えると方向転換して出発しました。
本当に何の場所だったのかは謎です。
その後数分して停まった場所もよく分からない場所でした。
でもその時には西洋人の集団が近くにいて、他のバンに乗るようだったので尋ねてみると、国境はここから歩いてすぐとのこと。
そこまでは連れて行ってもくれないんだと思いながら、まずは国境付近に来られたことで安心し、荷物を下ろし、移動し始めました。
まだ私たちはどこでビザ申請をしたらいいのか見当がついていません。
教えられた方向に歩いていると「PASPORT CONTROL DEPARTURE」と書かれた看板が。
ここにはたくさんの人がいて、ビザを持っているか何人かに聞かれました。
そして国境とは反対側の建物を指さし、「あそこでビザの手続きができる」と連れて行こうとします。
料金を聞くと1000B。
ここでも詐欺師かぼったくりがたくさんいました。
そして断ると、話しかけてきたときの笑顔は消え失せ、「カンボジアに入国できないぞ」と捨て台詞を吐かれます。
正直うんざりします。
不安な気持ちを抱えたまま、とにかくタイのイミグレーションに進むことに。
途中で「適切な書類や許可が必要」との標識にビビりながら、分からないから正規の人に聞こうと進みます。
そしてイミグレーションオフィスの前にこんな看板が…
*イミグレーション料金を払わないと国境を渡れないという人を誰も信じちゃだめですよ。
*全ての手助けや情報はイミグレーションのスタッフにしてくださいね。
(意訳)
わお!もっと早く設置してほしかった!
でもカンボジアのことは書いてないですよね。タイの国境ですもんね。
タイ出国の書類に記入し、列に並びます。
割とすぐに自分の順番が来て、カンボジアのビザが無くてもあっさりと通過。
ビザのことを聞くと、「向こうで取れる」とのこと。
やっと少し安心できました。
タイ側の国境・アランヤプテラートとカンボジア側の国境・ポイペトの間にはアンコール・ワットを象った門がありました。
いよいよこの旅で初の陸路での国境越えです。
この門の右手に建物があり、
『THE OFFICE OF THE INTERNATIONAL
BORDER CHECK POINT OF POIPET 』
とあるので入ってみます。
ビンゴ!
館内に「VISA 20$」と看板に書かれてある、ビザ申請のための建物でした。
他にも数名の旅行者がいましたが、全然混んではいませんでした。
炎天下の中、2~3時間並ぶというのは旅行代理店の脅し文句でした。
(もしかしたらそんな日もあるのかもしれませんのであしからず)
必要書類に記入し申請窓口へ。
この建物内の私たちと同じフロアには制服を着たスタッフが10名以上いて、特に何をするわけではないような人もたくさんいました。
もちろん質問すると答えてくれます。
窓口の係員に書類を手渡す時にそのスタッフが横に来て、無言で机に置かれた紙を指さします。
『 THB800
or USD20 + THB100』
キター!
国境では賄賂を請求されると、いろんなホームページに書かれてあります。
これが賄賂なのか正規の手数料なのかはわかりません。
空路で入国する人は20$だけしか掛からなかったというし、eVISAというカンボジアの正規のシステムを使うと20$+8$の手数料等がかかります。
今回のがどうかは分かりませんが、私たちは20$+100Bですんなりとビザが取得できたので大満足です。
ちなみにここでのドル札は、事前にタイなどで用意しようと思ったんですが、ドルを下ろせるATMもタイバーツからドルに替えてくれる両替屋もなかったのでバーツ支払にしようと思っていたんですが、
日本出発前にS太郎さんに餞別を10ドル札で100ドル分いただいていたので、それを使わせていただきました!
タイバーツだけで支払うより安く済んだし、ありがとうございました!
さて、ビザを取得できてもまだカンボジア入国はできていません。
この後、別の建物で列に並び、カンボジア入国手続きをしました。
自分たちの順番が来て、すんなりと入国手続き完了。
5ヶ国目・カンボジア入国!
入国手続きを終え、出口を振り返ったところ。現地人(?)はこの通路を通り抜けていきます。 |
鞄に付けていたお菓子をちょうだいと言ってきた子。あげてもボーっとした表情。誰か大人に依頼されてきたのかな。 |
この後はアンコールワットのある町シェムリアップへバス移動のはずです。
先ほどのレストランでスタッフから、服にシールを貼られていたんですが、それをカンボジア側の人が見たらバスへ連れて行ってくれるとのこと。
ちょうど入国手続きの待ち時間で一緒になった日本人たちと一緒に探しました。
ここではスタッフらしき人がまた割高なタクシーを勧めてきたりしましたが、そのままバスで。
絵にかいたような悪路(アスファルトに穴がたくさん開いてます)をひた走り、尻を何度も浮かせながら4時間ほどして到着。
バスターミナルに着いた時にはすでに7時で辺りは暗く、ここがどこか分かりませんでした。
小雨が降っていてすぐに移動したかったんですが、待ち構えた大勢のトゥクトゥク(現地の簡易タクシー)の客引きと交渉して、予定していた宿へ(昨夜の宿でアメリカ人Mr.Jに教えてもらいました)。
そこがいっぱいで系列店へ行くことになりましたが、これで一息つける。
…と思ったんですが、先ほどのトゥクトゥクドライバーが今後のツアーの交渉をしてきます。
アンコールワットでは遺跡群の入場チケットを買います。
宿からや遺跡間の移動が長いためタクシーかトゥクトゥクをほぼ1日借りるか、ツアーに参加するかになります。
(もちろん、朝日だけ見に行くという贅沢な使い方をする人もいますが)
色々話を聞いたり調べていたので、底値からの交渉。
アンコールワットやアンコールトムなどを含めた小回りコースと、朝日から夕日まで含めて12ドル、
そして今は雨季のため朝日や夕日を見れないこともあるので、2日目に朝日から夕日までと大回りコースでさらに13ドルで交渉成立です。
そう、カンボジアは米ドルが流通しています。
自国通貨のリエルは1ドル以下の支払いの時に主に使います。
ATMでもドルで出てきます。
今夜の宿 |
http://angkorriverguesthouse.com/
住所: Wat Damnak, Siem Reap, Kingdom of Cambodia.
電話: +855 (0)12 920 839
ファン ダブル 10ドル (エアコン ダブル 15ドル→12ドル)
明日は少しのんびりして情報を集め、明後日からいよいよアンコールワットへ行ってきます!
前半の観光の目玉!
楽しみだ!
それにしても、無事にカンボジア入国で来て良かった~!
2人だと精神的に心強いです(^-^)
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